10月~秋草の季節

本当に暑いですね。我が家の庭は基本的に給水したりはせずに厳しーく育てています。そのかいあってか、夏でも庭に水をまく事はほぼありません。でも鉢植えはやっぱり土が限られていますからね。この時期日中の殺人的な暑さに耐えるよう、朝一番で鉢植えに水をやるのが日課となります。それにしても、猛烈に暑いですね。じりじり照らす太陽の光線を直接受けて、植物たちも必死に耐えているようです。

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暑い日には、やはり室内から庭鑑賞。という事で窓から庭を覗き込んでいると、オオスカシバが、ホバリングしながら花の蜜を吸っています。もしや!と思った私の悪い予感は的中。彼らの大好物のクチナシがすっかり食べ尽されていました。がっかりです。でも食べられるばかりではありません。時折訪れる雀さんたちが、モッコウバラや畑の草を間を飛びながら、彼らの餌である虫を捕まえようと追っかけ回しています。がんばれ!雀さん!そういう協力的な鳥さんはウエルカムですが、やっぱり来ました例のヒヨドリ。美味しそうに色づいたブルーベリーをぱくぱく頬張ったかと思えば、食べごろになったブラックベリーも次々に食べて行きます。盗人ヒヨドリはやっぱりどうしても好きになれません。それに比べて虫を取ってくれる雀さんのなんて健気な事。見習ってほしいものです。

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最近躍起になっているのが、挿し穂作り。梅雨明け前の湿気のあるこの時期、挿し穂をするにはとても良い季節なんです。アジサイに始まり、コリウス、インパチェンス、ダリアまで色々挿して増やしては楽しんでいます。それにしも小さな枝から一つの株が出来るって、何だかお得だし達成感があります。しかし、こんなに取った挿し穂、一体どこに植えるんでしょう?種を蒔きすぎてはその植え場所に困り、挿し穂を増やしすぎてはどこへ植えるか困る。もう少し先を見据えて程々に出来ると良いんですが、この増やすという行為。なかなか面白くてやめられません。

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実は先月初めに出産しました。1週間程でしたが入院した後自宅に戻って来た時に庭が思った以上に繁茂していたのにはびっくりしました。花が終わったラベンダーも切り戻したいし、芝の間からひょこひょこ出ている雑草も取りたいし、もちろん芝も刈りたい。そして、今切り戻せば夏の終わり頃からきれいに咲くだろう夏の花達もばっさり切り戻したいし、ちょっと疲れ気味になってきた野菜たちには肥料もやりたいし・・・。やらなければならない気になる事満載です。でもなかなか今までの様には動けず、窓の外の気になる箇所を眺めるばかりの毎日です。いい感じなのでは、長-いお豆「十六ささげ」とトウモロコシ。このささげ、インゲンの長いバージョンみたいですが、インゲンよりも軟らかくって本当に美味しいんですよ。そろそろ収穫出来そうです。

さて出産も無事終え、しばらくの間このガーデンプラットのコラムをお休みさせていただく事になりました。毎月読んで下さっている方、本当にごめんなさい!また少し涼しくなった頃、また日々のガ?デニング生活を少しずつ綴って行きたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします!!

profile

  • 武蔵野美術大学卒業後、造園会社に勤務、多くの庭づくりに携わる。
    現在は拠点を房総に移し、イラストレーター、ガーデンデザイナーとして活動中。
  • 著書「トカイナカに暮らす」(草土出版)
  • 本人サイト
  • NAOMIGARDEN

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