
★江戸時代に天領であった飛騨古川は、出格子の商家や白壁の土蔵が続き、鯉の泳ぐ清らかな瀬戸川のせせらぎが聞こえる伝統ある城下町です。
飛騨古川の町は、戦国時代に越前大野の城主であった金森長近は豊臣秀吉の天下統一の命を受けこの地を治めていた三木自綱を攻め滅ぼし秀吉から飛騨の平定の功により、飛騨の国を貰いました。
彼は、狭い古川盆地から、より広い高山に居城(高山城)を築きました。
そして息子(養子の可重)に、古川の地に、増島城を築かせ、町を大きく発展させようとしました。
昔の武将は、文武に秀でる人が多く、彼も茶道に大変造詣が深く、京都の町並みを真似た町づくりを行いました。当然、高山だけでなく、古川も碁盤目状の町割りにしました。
ところが、家康の時代になると、一国一城令の政策で、古川の増島城は取り壊しとなりました。
★壱之町、弐之町などの、本光寺参道へと続く通り沿いには、造り酒屋をはじめ和ろうそくの老舗や、切り絵工房、伝統工芸・一位一刀彫の工房、美術館など商家の古い町並みが続きます。
『出格子』や『雲』など、飛騨の匠(大工)の技術が生かされた伝統的な家屋が軒を連ねる落ち着いた佇まいです。三嶋和蝋燭(わろうそく)店は、明和年間(1764~72)創業の240年以上続く全国でも数少ない『手作り和ろうそく』の老舗です。
和ろうそくは、観光客のお土産にも大人気で、店内の作業場では、ご主人の説明を聞きながら和ろうそく作りの実演を見学することもできます。
日本一大きな和ろうそくも展示してあり。NHK連続テレビ小説「さくら」の舞台となった店先はドラマのシーンを思い出しながら買い物をする観光客で賑わっています。
★4月19日夜半、熱狂的ともいえる嵐が飛騨古川の町を吹きぬけます。これが、天下に奇祭とうたわれた『起し太鼓』です。
裸祭りとけんか祭りを合わせたような祭で、この日ばかりはさしもの静かな山国の町も、裸男達の激しい肉弾戦に揺れ動きます。
飛騨古川まつり会館では、祭屋台3台と神輿を展示してあります。からくり人形の実演と体験もできます。
★料亭旅館「八ツ三館」は、明治38年に再建された飛騨の商家造りで、映画”ああ野麦峠”は、この旅館の玄関ロビーでロケが行われました。
江戸の香りを漂わせるつくりで、現在は、文化庁の登録有形文化財に登録され別の入り口で営業しています。
映画は、付近の貧しい農家の娘がここに集結し、雪道を徒歩で野麦峠を越え、諏訪湖周辺の紡績工場へ働きに行く「女工哀史」の物語です。
旅館内では、毎晩この映画が上映されます。
