外構・エクステリアに欠かせない土留め。多くの敷地には勾配があり、土砂が崩れたり流れたりしないように土留めが施工されます。土留めと一括りに言っても様々な手法があり、その魅せ方によっては住まいの印象が変わるものです。土砂を止めるだけではなくデザインで雰囲気を変える土留めの手法と施工事例の一例を紹介します。
土留めとは
改めて土留めとは、高低差のある敷地で土砂が崩れてこないように止めることをいいます。そのため、敷地との境界や敷地内の境界に施工されることが多いです。土留は土砂を止めるだけでなく、建物や周囲の環境にあわせたデザインにすることも大事なポイントです。
土留めに使うもの
周囲の環境にあわせた土留めとは一体何を使って作られるのか。土留めとして使われるものは多数あります。
石材
画像引用元:有限会社ガーデンアート昌三園
石を使った土留めは自然な景観を作り出すことができます。石を土留めとして使う方法は様々です。この写真のように大きな石を並べたり、積んだりして土留めをつくる方法や小さな高低差のところには割栗石を置いて土留にするといった方法があります。
ブロック
画像引用元:北摂ガーデン有限会社
いちばんイメージがしやすいのがブロックでしょうか。ブロックは強度や耐久性が高いため多くの住宅で取り入れられています。コンクリートブロックや型枠ブロック、化粧ブロックなど様々なブロックがあり、デザイン性のあるブロックを選ぶと住宅の景観に合ったエクステリアがつくれます。また、ブロックは石と違って場所を取らないため、敷地を有効に使うことができ、比較的費用が抑えられるため選ばれやすい土留めの手法です。
レンガ
画像引用元:Rise Exterior ライズエクステリア 有限会社富士美建
レンガを使った土留めは花壇などがイメージしやすいでしょうか。比較的費用が抑えられて、デザイン性があるので、レンガの土留めも住宅の景観に合ったエクステリアがつくれます。
枕木
画像引用元:有限会社庭園やわらぎ
枕木はアプローチや花壇などのガーデニングで使用されることが多い素材です。こちらの施工写真ではアプローチ横の植物の手前に枕木を立てて土砂を止めています。枕木と聞くと木製のイメージがありますが、木製だけでなく、コンクリート製の枕木やFPR樹脂製の枕木もあります。
土留めに注目した施工事例
土留めの使い方、デザインが多数あり、どのような使い方があるのか気になるところです。今回はガーデンプラットに掲載されている施工事例の一例を紹介します。
画像引用元:株式会社HEAL THE GARDEN
美濃石を土留めに使った施工例です。植物がたくさん植えられていているところに大きめの石と組み合わせていて、自然な景観が作られています。石は土留めとしての役割だけでなく、エクステリアをさらに引き立てているので、道を歩いている人も思わず見とれてしまいそうです。
画像引用元:有限会社光匠園
自然石・枕木を土留めとして使った施工例です。大きな石と枕木で段差を納めたデザインとなっています。自然の木が好きという施主様のご要望で、雑木を使った植栽と自然石、枕木を使ったデザインにされたとのことで、施主様の思いが反映された素敵なデザインです。石の間に植えられた草花やつるが生長したときに、石組みが緑に覆われた状態になると将来的なことも考えられており、雰囲気が変わった様子も楽しみになります。
画像引用元:株式会社エルヴェグリーン
土留めブロックの表面に天然石を貼り付けた施工例です。この天然石で上質でプレミアムな空間をつくったとのこと。途中にある花壇のところはレンガの土留めが使われています。このように高低差のある敷地では高さのある土留めが必要です。
画像引用元:株式会社ティーユープランニング
こちらは和風の建物に合わせてエクステリアも和風になっている施工事例です。土留は玉石を積んだように見える壁で、その上に大谷石が積まれており、お城のようなイメージで仕上げられています。
こうして施工事例の写真を見ると、同じ土留めでも様々な手法がありました。ロックガーデンが流行っているからなのか、エクスプラットには石を使った土留めの施工例が多く掲載されています。是非、ガーデンプラットを覗いていろいろな施工事例をチェックしてみてください。
ライター:Naaya