本計画は、おばあさまとお孫さまご夫婦が共に暮らす二世帯住宅の、建物と外構を一体的に見直したリノベーションプロジェクトです。老朽化していた既存の住まいを、世代を超えて快適に暮らせる住環境へと刷新する中で、外構空間が「家族をつなぐ場」となるよう意識しました。

アプローチは高齢の施主様にも優しいバリアフリー仕様とし、歩きやすさを意識した段差処理・手摺・目地の工夫を施しています。舗装には落ち着いた質感のタイルと洗い出し仕上げを採用し、建物の和モダンな意匠とも調和。生活動線は1階と2階で明確に分離し、表札・ポスト・洗濯物干しスペースもそれぞれに設置することで、程よい距離感のある暮らし方を実現しました。

門袖・目隠しフェンス・カーポートなどの主要エクステリアアイテムには、YKK AP製品を採用。統一感ある色調と高い品質により、リノベーション後の外観に安心感と現代的な洗練を与えています。屋外収納や植栽スペースには、既存の自然や庭木を活かしながら新しい動線を整備。家族の暮らしを静かに支える空間として、日常の中に自然と調和したやさしさを感じさせる外構に仕上がりました。