本格的な夏がいつ来たのか来なかったのかよく分からないうちに、ツクツクボウシが鳴く季節になりました。
ふと庭を見ると、食いしん坊ヒヨドリ君が、おいしそうに熟したブルーベリーをついばんでいたので、あわてて追い払います。
せっかくの実りを横取りされては大変です。
周辺の田んぼは一面黄色く色づいて、吹き抜ける風の波が行っては消えを繰り返し、時折聞こえる遠くに聞こえる雀よけの発砲音が、心地よく響きます。
今年突然庭に姿を現したひまわりはこれでもかというくらいがっくりと首を下にもたげ、その後ろ姿は何とも痛々しい感じ。
だいぶ色葉の色も黄色くなって来たので種を収穫する事にしました。
その足下では夏の盛りに少し元気をなくしていたナスタチウムたちがまた元気に咲き始めています。
朝晩過ごしやすくなった今の季節は、秋冬野菜そして来春開花の一年草の準備の時期です。
今年はパンジーの種まきにトライしようとお気に入り色の品種タネを購入します。
種袋を眺めてはニヤつく私は、はたから見たら危ない人かもしれません。でも播く前の色々イメージが膨らむこの時こそ、園芸家にとって至福の時だったりするのです。
パンジービオラに関しては、夏の内に播けば年内に花を見られるとありますが、やはり少し涼しくなったこの時期の播種が一番上手く行きます。
少し手間ですが、私は必ず育苗箱に種まき用土をしようして播種します。それは経験的に一番上手くいくと知っているから。
畑の夏野菜もおおよそ片付け終わったら、今度は秋冬野菜の代表格、キャベツやブロッコリーなどを植える予定です。
まだまだ虫達が動き回る今の季節は防虫ネット等、植え込み時の虫対策が重要になってきます。
大きな株に成長したシソをジュース用にと収穫し、本日の作業はとりあえず終了。
腰を伸ばして見上げたその先には、今年たくさん花をつけた白花アケビの実がぶらぶら幾つも下がっていました。
日も暮れ始め草陰ではジジジー、スイッチョン、リーリーリーとバッタやウマオイ、コオロギたちの声。
いよいよ本格的な秋がやってきました。