ニュージーランドガーデンリポート

寒い日本を飛び出して、今が夏のニュージーランドを訪ねました。
私が訪ねたのは、別名ガーデンシティーと呼ばれる、南島最大の都市クライストチャーチ。そう名付けられるだけあって、どのお宅も庭を綺麗にしています。しかし何より驚いたのが、街路樹の灌木としてバラがあちこちに植えられていた事!害虫は?病気は?とつい考えてしまうのは日本人的発想でしょうか?しかし比較的冷涼でドライな気候のクライストチャーチでは、夏の間に数回ぐっと冷え込む時があるのだとか。その時に害虫も死んでしまうという訳。日本までの病害虫の心配はないのでしょうね。なんとも羨ましい気候です。

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そしてとても感心したのが、自生植物をとても大切にしているという事。
例えばガーデンショップに行けば、必ず「NATIVES」と書かれたコーナーがあるし、郊外の土掘削場の跡地に、土地再生プログラムの一環として自生地植物だけを植えた広場を作ったりもしていました。自生植物にやってくる野鳥のえさ場としても、とても意義のある事のようです。

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街を車で走っている最中、素敵に手入れさえたお庭を発見。声をかけると快く案内してくれたおじいさん。
綺麗に手入れされた芝生はうっとりする程綺麗でした。写真を撮らせてもらっていると、隣の庭も綺麗だから是非写真に撮った方が良いと、脚立まで持って来てくれました。でもこれって盗撮のような・・・。おそるおそる覗くと確かに綺麗なお庭でした。
でもやっぱりドキドキ。

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楽しかった旅も終わり、日本へ舞い戻ると冬真っ盛り。ですがよく見ると庭の球根達も芽を出し始め、レンテンローズも春先の開花用に花芽を準備し始めました。少しずつ春もやってきているようです。

profile

  • 武蔵野美術大学卒業後、造園会社に勤務、多くの庭づくりに携わる。
    現在は拠点を房総に移し、イラストレーター、ガーデンデザイナーとして活動中。
  • 著書「トカイナカに暮らす」(草土出版)
  • 本人サイト
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