冬に向けての準備

年も明け1月になりました。まだまだ寒さは続きそうですが、私の住む房総地域ではすでにちらほらスイセンが咲き始めています。月半ばになると、外房では観光花摘みが始まります。ポピーやストックやキンセンカなど色とりどりの花が咲き乱れ、そこはもうすでに一足先の春がやってきたようです。

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しかし私の庭は日陰になっているせいか相変わらず寒々しいままです。
以前日当たりの良い場所に植えたブロッコリーはこの時期すでに収穫できていたと思うのですが、昨年の作付け時期と日当たりが悪かったせいか、今年はあまり成長していません。お天道様は偉大です。ちなみにこれらブロッコリーやカリフラワーは花が咲く前の蕾だったと知っていましたか?実はお恥ずかしながら、私は育てるまで知りませんでした。蕾をそのままにしていると、その後綺麗な菜の花を楽しむことが出来ますよ。そしてこれ、野菜の種類によって微妙に黄色の色が違うんです。花を観察するのもなかなか楽しいですよ。

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1月20日頃は「大寒」といって、一年のうちで最も寒い時期と言われています。
しかし、さすが暖かいといわれている房総地区では、あちこちで摘み取りイチゴの収穫が始まります。でもそれは温室での話。我が家の路地イチゴは花を咲かせながらも、寒さのせいか、葉を赤く染めてびったり地面に張り付いています。
そうやって寒さが通り過ぎるのをただひたすら我慢して待っているのですね。寒さから身を守る植物の知恵は凄いです。

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秋に設置した水耕栽培のヒヤシンスは開花まであともう少し。本格的な春の到来をまだかまだかと待つ今日この頃です。

profile

  • 武蔵野美術大学卒業後、造園会社に勤務、多くの庭づくりに携わる。
    現在は拠点を房総に移し、イラストレーター、ガーデンデザイナーとして活動中。
  • 著書「トカイナカに暮らす」(草土出版)
  • 本人サイト
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