エクステリア・外構を検討にあたっては「どんなデザインにしようかな?」「テイストは何がいいだろう?」「どんなスタイルがあるんだろう?」「トレンドはなんだろう?」等様々な悩みがあると思います。ファッションでは○○スタイルというものや○○テイストというデザインやコーディネートは無数にあります。
洋服であれば「今日はこんな気分だからこういうファッションにしよう!」
インテリアや家具であれば「季節も変わったし、模様替えしよう!」
と変化を楽しんだりすることはできますが、住宅やエクステリア・外構はそう簡単にはいきません!日々の生活を楽しく、経年と長年その風景を愛していけるようにまずはスタイルや、好きなテイストを知り、“自分らしさ”や“好き”を考えてみましょう!
目次
エクステリア 外構 スタイル について
お家の顔となる住宅敷地、接道面に対してどのような構成で組み立てるかを区分したものです。ご提案のデザイナー、プランナーにより捉え方や区切りは様々ですのであくまでも目安とお考え頂ければ幸いです。
オープンスタイル
道路境界部に塀やフェンス等の目隠しなる構造物を設置せずに、郵便物や来客対応の必要最低限の要素(表札・ポスト・インターホント等)で開放感が感じられるスタイルです。最近では宅配ボックスや宅配ポスト、機能門柱等の一体型の商品を設置するデザインも多く見られます。また、比較的にリーズナブルな工事が実現できます。クローズスタイルには見られない圧迫感がない一方でセキュリティや防犯上、やや心配という面もあります。 ▲参考:株式会社 HARUMI様(群馬県)|施工事例
クローズスタイル
道路境界部に門扉・塀・柵・ゲートで仕切られており、閉鎖的な印象ですが重厚感や高級感が感じられるスタイルです。素材やデザインを工夫すれば圧迫感を緩和することができ、多くの構造物や要素で構成されるため高額になる傾向があります。その一方で、通行人やご近所の目線を緩和することもでき、セキュリティや防犯上も安心です。 ▲参考:ソノダ建設株式会社(東京都)|施工事例
セミオープン・セミクローズスタイル
オープンスタイルとクローズスタイルの中間といった感じで、敷地の一部を適度に塀やフェンスや目隠しで囲うなど、完全に仕切られていないバランスの取れたスタイルです。植栽との組み合わせ相性も良く、費用面もちょうど中間にあたります。 ▲参考:株式会社Azur様(岡山県)|施工事例
参考文献:住宅エクステリアの100ポイント―計画・設計・施工・メンテナンス / 藤山 宏著
エクステリア 外構 テイスト について
「インテリア」にも室内装飾全体を指す言葉として使われているように、エクステリア・外構にもさまざまなテイストがあります。自分が好きな雰囲気をひとつのテイストにしぼり込んで考えるとポイントとなる表札やポスト等の素材感やカラーコーディネートの検討もしやすくなります。また、住宅との一体感持たせたることでバランスてがとれます。最近では○○モダンといったテイストを取り入れたデザインが多く感じます。スタイリッシュさやシンプルさを兼ね備えたテイストに和の要素であったり、ナチュラルな要素を組み合わせたりと、植栽でやわらかさを演出したりと、様々な要素ミックスさせたテイストとなります。ここでは代表的なテイストをいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。
シンプルモダン
モノトーンを基調色とした直線的な構造物で構成されたテイスト。
▲参考:株式会社エバーグリーンエクステリア(岡山県)|施工事例
ナチュラルモダン
モノトーンに木彫色や自然石のや温かみのある素材を取り入れてやわらかいテイスト。
和モダン
木目調の商品や竹、珪藻土などの天然素材用いたり京町家を思わせる縦格子等、和の要素に現代風に融合させた落ち着いた雰囲気のテイスト。
ヨーロピアン
ロートアイアン(鋳物)やレンガ、枕木の経年変化があってもどこか懐かしい雰囲気や重厚感を感じられる自然素材を組み合わせて、すっきりとした上品なテイスト。
アジアン
南国の植栽を用いたり、白系の砂岩、透かしブロック等の商品でリゾートの要素を演出したりと旅行気分のような非現実感が味わえるテイスト。
カリフォルニア
多目的に使える仕切りや境界のないオープンな広いエリアを設けたり、アメリカンフェンスのような視線を遮らない開放感が特徴的でカバードポーチ(屋根付きデッキ)がある住宅との相性は非常によく、アメリカ西海岸を思わせる個性的なテイスト。
▲参考:GREEN THUMBS UP (愛知県)|施工事例
おまけ 雑木・里山
立体的な構造は必要最小限にして、山に自生している自然木(雑木)を植えたり景石を置いたりと田舎の原風景や里山をイメージしたような、自然を身近に感じられるのが特徴で、最近注目が集まっているテイストです。植栽が住宅への目隠しにもなりますし木陰や風を感じたり、成長や季節の変化を味わうこともできます。
こちらで紹介したのは、ほんの一部に過ぎません。いまやインターネットで検索したり、SNSや口コミ、レビュー動画等で簡単に情報収集できる時代です。まずはイメージを具現化させるためにスタイルやテイストを知ることが“自分らしさ”や“好き”エクステリア・外構に取り入れる第一歩に繋がっていくのではないでしょうか。
ライター:LV Canis(エルブイ カニス)