「家にこだわったのでエクステリアに使える予算はない」や「外構工事をしなくても暮らせる」という声が聞こえてくることがあります。エクステリアは家の顔となる部分。そのため、エクステリアをしっかり計画することで、住まいの印象や暮らしが向上します。
目次
エクステリアを計画しなかった場合
「エクステリア」や「外構」という言葉が出てきましたが、それぞれの言葉の意味は異なります。エクステリアとは、建築物の外部空間のことを指します。外構は、建築物の外にある構造物のことを指します。具体的に言うと、カーポートやフェンスなどです。これらを計画せず、工事をしなかった場合のデメリットはたくさんあります。
美観の欠如
整備がされていない何もないところに家がポツンと建っていると、建物や敷地全体の外観がバランスを欠き、美観が欠如します。特に周囲のエクステリアが充実していると、その印象の悪さは顕著に表れてしまいます。
プライバシーの欠如
画像引用元:株式会社まろうど(浜松本店・浜松東店・磐田店)
こちらは工事前の写真です。エクステリアを計画せず、このままの状態にした場合、敷地と道路の境界が分かりにくく、部外者が簡単に敷地に入ってきやすくなります。また、家の前で遊んだり、BBQをしたりと外で過ごしたときに、その姿が丸見えでプライバシーが守られていません。
画像引用元:株式会社まろうど(浜松本店・浜松東店・磐田店)
こちらは工事後の写真です。このようにブロックが施工されることで、境界がはっきりわかるようになりました。そして、フェンスの設置でプライバシーが確保され、お庭が過ごしやすい空間となりました。
安全性の欠如
舗装が整備されていない場合、足元が悪く、転倒やケガのおそれがあります。高齢者やケガをして車いすが必要になったときなどは特に危険です。安全の確保のためにも舗装の整備はしておきたいですね。また、照明が無い場合、夜間に見通しが悪くなり、これもまた転倒やケガをする可能性が出てきます。そのため、人の通る場所には照明の設置計画も必要になってきます。そして、子どもやペットのいる家庭では門扉やフェンスを設置することで、飛び出しを防ぐことができます。家から飛び出して事故に巻き込まれるという悲しいニュースをよく耳にしますが、こういったことを防ぎやすくなるので、是非検討してみてください。
エクステリアを後回しにした場合
家の引き渡し後やその間際からエクステリアを計画すると、かえって費用がかかってしまうなどの問題が出てくる可能性があります。
工事中の駐車場代が発生
家が完成して引き渡される時点で、駐車場の着工すらできていない場合、工事中は近隣の駐車場を借りなければいけなくなります。余計な出費がかさんでしまうほか、すぐに車に乗って出かけられないなど不便さも出てきます。
予算が足りない
建物を計画する段階でエクステリアのことを何も考えず後回しにした場合、エクステリアに使える予算が足りないといったことになりかねません。予算が足りなくなった結果、周囲の環境と比較した際に、こだわった家の印象がダウンしてしまう等、思い描いていた住まいのイメージとはかけ離れてしまう可能性があります。エクステリアは家の顔となる部分なので、建物の計画と同じ段階で計画をし、予算を確保しましょう。
工事の騒音
家の引き渡し後にエクステリアの工事が行われると、工事の音が家の中まで響き、新居で過ごしづらくなります。また、最近はテレワークをする人も増えてきていますが、工事の音でテレワークがしづらくなります。
このようにエクステリアを後回しにすると、余計な費用が発生したり、生活がしづらくなったりします。せっかく家にこだわったなら、その生活空間を安全・安心・快適なものにしたいはずです。それを叶えるためにも是非、建物と一緒にエクステリアも計画してください。
ライター:Naaya