8月~見て育てて食べて楽しい夏の庭

気づけば蝉の鳴き声と、突き刺さるような太陽の日差し。夏がやってきました!強い日差しには柔らかな植物のカーテンを、そう、緑のカーテンは今や定番になりました。今年の我が家では、ゴーヤにフウセンカズラ、朝顔にオカワカメなど色々な種類の蔓植物でチャレンジしています。しかし欲張って色々試しすぎた為か、中にはきれいなカーテンにならなかったものも。育ててみて始めて気づく事って結構ありますよね。でもその失敗をいかして、来年こそはきれいなグリーンカーテンを、とすでに来年の事を考えたりしています。何事も失敗から学ぶものです。

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しかし面白い物で、真夏の照りつける太陽に、元気よく葉を広げる植物もあれば、夕方にもなると、つらそうにだらんと葉を下げるものなど種類によって様々です。元気に育つと言われる植物でも、植え場所や植えた時期などによって、その後の手間が全然違ってくるから不思議です。基本的に環境を間違えずしっかり根付いた植物は、本来そんなに手がかからないものなのです。しかし今年は梅雨明け間近に色々植えすぎたのと懲りずにいつまでも播種をし続けた為、いくつかの植物が活着する前、もしくは生苗最中の小さなポットの状況で夏を迎えていまいました。結果的に水まきに躍起にならざる終えない私は自分で自分の首を絞めている、そんな状況です。

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友人から、群馬の植物公園でダリアフェスティバルがやっていると聞いて居ても立ってもいられなくなったダリア好きの私。「ダリアの祭り」という響きだけで十分魅力的だったのですが、なんとその開催に伴ってダリアの定食セットがお目見えするとの情報に、これは行かねばと来園を即決したのでした。さっそく訪れた植物園でたくさんのダリア達を鑑賞。そして昼食はもちろんダリア定食。まずダリアが食べれる事に驚き、そして案外おいしかった所にさらに感動。あのゴージャスな見た目と食用として食べられる魅力が加えられれば、向かう所敵なし。現在我が家で生長中の種から育てたダリア達は、今文句なしの注目株として、庭の主から熱い視線を浴びています。

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ガーデンセンターでは、すでに並び始めた来春開花する秋蒔き一年草や秋冬野菜の種がずらり。
今年はどんな種を蒔こうかな?夏を迎えたばかりとはいえ、そろそろ次のシーズンに心奪われ始める私はミーハーかしら?
いえいえ、それぞ園芸家の性。庭の楽しみは尽きる事がありません。

profile

  • 武蔵野美術大学卒業後、造園会社に勤務、多くの庭づくりに携わる。
    現在は拠点を房総に移し、イラストレーター、ガーデンデザイナーとして活動中。
  • 著書「トカイナカに暮らす」(草土出版)
  • 本人サイト
  • NAOMIGARDEN

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