5月~待つのも重要な作業です。

気付けばもう5月。今月は5月5日の端午の節句や5月8日の母の日、そしてもちろんゴールデンウイークとイベントがもりだくさんですね! つい先日まで咲いていたシャクナゲはそろそろ終わり、藤、モッコウバラ、ヤマボウシ、エゴと我が家の庭の花達も次々に咲き始める模様。山の芽吹きの何とも言えない色合いと、庭で咲き誇る花を眺めていたら、いつまで庭を眺めていても見飽きません。ちょっとばかり紫外線が気になる程度でしょうか?

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母の日といえばカーネーション。皆さんは切り花のプレゼントを考えていますか?もしくは鉢花の購入でしょうか?母の日にカーネーションを送るようになったのは、1900年代初頭に、あるアメリカ人女性が亡くなった母親の追悼式で、集まった人々に白いカーネションを配ったのが始まりだそう(大田花卉花研手帖より抜粋)今や、赤、白を始めオレンジから黄緑色、縁色のつくものからかすり模様まで、色々な色やバリエーションのカーネションを見る事が出来ます。あなたは今年何色を選びますか?

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今一番の反省事は、待てなかった事。先月播いた種の芽がなかなか出ない事にしびれを切らした私は、その種が自分で採取した種という事もあり、きっと管理が悪くて発芽しないと思い込み、その上からさらに色々な種を蒔いた事。 見事に今出たての双葉かわいい芽と、本葉の出始めた芽の2段構造になって鉢上げが大変難しい状態になっちゃいました。反省です。 挿し木にしても、播種にしても、蕾から花が咲くにしても、園芸に待つ事は付き物です。そして、タイミングを間違えず、通常の管理さえしていれば、植物達は力強くぐんぐん成長するだけのパワーを本来持っているのです。 だからまだかな、ああしてあげよう、こうしたらもっと良いんじゃないか、なんて野暮な心配とおせっかいはせず、播いたら待つ、挿したら待つ。 でもこれは最も簡単なようで、実は一番難しい事なのかもしれないと思うのは、きっと私だけではないはずです。

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profile

  • 武蔵野美術大学卒業後、造園会社に勤務、多くの庭づくりに携わる。
    現在は拠点を房総に移し、イラストレーター、ガーデンデザイナーとして活動中。
  • 著書「トカイナカに暮らす」(草土出版)
  • 本人サイト
  • NAOMIGARDEN

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