夜になると虫達の大合唱。ショーシャー、ガチャガチャ、リーリー、スイッチョン。草むらに入れば、チキチキチキと慌てて飛んで行くバッタたち。庭では今年もカクトラノヲがピンク色の花穂を上げ、サルビア・ガラニティカ(メドーセージ)も徐々に高さを増してきました。
去年は残暑が厳しかったせいもあり、秋冬野菜の定番、大根やカブの種まきをまだまだなんてのんきに構えていたら、あっという間に播種適期を通り越し、慌てて蒔いたものの後の祭り。大きく育つ前に寒さがやって来て、上手く成長しなかったのでした。種まきは適期に蒔くかそうでないかで、成功するか否かが決まると言う人がいるけれど、まさにその通り。でも失敗は成功のもと!昨年の失敗は無駄にしません!! という訳で、すでにビオラの種を蒔き、大根とカブ用に堆肥と肥料をすき込んで、あとはもう蒔くだけという状態。もう少ししたらレタスやほうれん草、春菊なんかも蒔き始めないとな〜。今年は出だしかなりオッケーです。
いつも通る森の抜け道に、気づけば真っ赤な彼岸花?まだ早いような・・・。どうやら早咲きのリコリスのようです。彼岸花も学名を見ると、リコリスの文字。そう、あの彼岸花も同じくリコリスの仲間なんです。 彼岸花と言うと、田んぼの畦で秋に見かける定番植物。全草有毒でその為か畦に穴を掘ってしまう迷惑なモグラやネズミ避けになるとか、球根に嫌な匂いがあるとか、そのような訳で畦にたくさん植えられたと聞いた事がありますが、実際の所どうなんでしょうね?
リコリスで私の頭に浮かぶのは、友人に以前もらった謎のグミ「リコリスキャンディー」。オランダに以前留学していたというその彼曰く、みんなこれが大好きでよく食べていると聞いて、私も一トライしてみたものの・・・うーん私の口には合わないような。あまり好き嫌いはない私ですが、これだけは最後まで食べる事が出来ず、噛めば噛む程広がるお口に合わない味。おいしいものをいただいているというよりは、正直我慢大会状態。見た目もタイヤのゴムみたいだし・・・。ちなみにここで言うリコリスはスペインカンゾウの事で、科は豆科。毒のある彼岸花の学名にあるリコリスは、Lycoris。スペインカンゾウの英名がLicorice。あら、科もスペルも全然違う!?英語圏の人に読んでもらうと、前者はライコウリス、後者はリコリス。私たちにとって同じ発音のリコリスでも随分違うものだったんですね。紛らわしいです。
猛烈な暑さも少しおさまってきたせいか、植物たちも息を吹き返したかのように花を咲かせ始めたり、すくすく伸び始めたものも。暑さがおさまり、ほっとしているのは、どうやら人間だけではないようです。