10月~秋草の季節

私がここ房総の里山広がる場所に越して来たのがちょうど6年前の秋。山の裾野にでんと大きく手を広げたようにそびえ立つ銀杏を見て、なんてきれいなんだと感動したのを思い出します。 街路樹に植えられているぶつぶつに切られた銀杏ばかりを見て育って来た私にとって、銀杏がこんなに美しい樹木なんだという事を思い知った瞬間でした。 この時期いつも頭に浮かぶのが、ローカル線の小さな駅に佇む大きな銀杏。あの大木も秋の深まる頃きれいに色付くのだろうなー。今年も見に行こうと思っている私です。

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一昨年球根を掘り上げたのは良い物の、保管に失敗してカラカラになってしまったダリア。昨年は、じゃあ、放っておいたらどうだと、防寒のマルチングもせずに、また芽が出て来た時に、その他の植物達が覆いかぶさろうが放っておいた為に、秋のダリアは開花せず・・・(当たり前ですね)でも、やっぱり秋のお庭にはダリアだろう!!って言う事で、今時期格安になったダリアを数鉢購入する事に。まだまだ蕾もついているし、植えてちょっと手さえかければ来年も咲くはず!懲りないダリア好きはまた今年もダリアを購入してしまったのでした。来年こそはこれを増殖させるぞー!購入する時の意気込みだけは、立派なのです。

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今年手がけた緑のカーテン、みなさんのお宅ではすでに片付け終わっているかも知れませんね。でも我が家のオカワカメカーテンはまだまだ勢いを増して増殖中。夏の直射日光を遮ってくれたオカワカメのカーテンは、最近では入って来て欲しい朝日までも遮断して、ちょっと薄暗いかなってくらいになってしまいました。でもまだまだ元気ならばいつまで持つか試してみようと言う気持ちになってきました。まずは茂りすぎた葉を食べる、食べる、食べる。栄養価もあるし、目隠しって意味ではかなりいい感じです。さて、実際いつまで持つのかな?

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この先どうなるんだろう、もう少し成長を見てみようという研究心と、庭の季節感や見た目。残念ながらその後の過程が見たければ見たいと思う程、庭の華やかさや見た目は、良くない方向に・・・。園芸にのめり込めばのめり込む程、見た目とチャレンジのバランスって難しいですよねーって思うのは私だけでしょうか?季節の変わり目は植物も変わり目。私にとって、毎度の事ながらその狭間で悩む季節でもあるのです。

profile

  • 武蔵野美術大学卒業後、造園会社に勤務、多くの庭づくりに携わる。
    現在は拠点を房総に移し、イラストレーター、ガーデンデザイナーとして活動中。
  • 著書「トカイナカに暮らす」(草土出版)
  • 本人サイト
  • NAOMIGARDEN

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