周囲の土地より価格が安い旗竿地。これなら夢のマイホームも手に入りそう…!と検討されている方もいると思います。そんな旗竿地ですが、特殊な形をしているため、外構計画をするときに気を付けておきたいポイントがあります。この記事では、気を付けておきたいポイントと旗竿地の外構デザインを紹介します。
目次
旗竿地とは
旗竿地(はたざおち)とは、道路に面している敷地の間口が狭く、奥にある敷地が広い形の土地のことです。道路に面している細長い通路が竿、家が建つ広い部分が旗となるイメージです。道路に面する通路の部分は最も狭い位置で、2m以上の幅を確保する必要があります。
旗竿地の外構計画で気を付けておきたいこと
旗竿地は特殊な形をしているので、外構を計画するときに気を付けたいポイントがいくつもあります。特に車を自宅に停めたい方や防犯対策が気になる方は、必見です。
ポイント1 通路となる竿部分の幅
画像引用元:三協アルミ
旗竿地の場合、竿部分は駐車スペースとして活用することが多いです。最も狭い位置で2m以上の幅を確保する必要があると述べましたが、2mの場合、車がギリギリ通れる幅となります。駐車ができても乗り降りすることが難しく、自転車等で通ろうとすると、車にあたって傷つける可能性があります。竿部分を駐車スペースとして使用される場合は、寸法の確認を怠らないようにしましょう。
ポイント2 前面道路幅
画像引用元:suumo
車が駐車場から出入りする場合、一般的には旋回して出入りすることが多いです。前面道路の幅が狭かったり、電柱などの障害物があったりすると切り返しが多くなります。駐車場の間口が狭いと特に影響を受けてしまうので、前面道路の幅や障害物にも注意が必要です。
ポイント3 防犯対策
画像引用元:LIXIL
旗竿地は、建物が奥に建つため、周囲の目が行き届かない場所となります。以前、防犯対策の記事でも紹介しましたが、死角が多い建物は空き巣に狙われやすい特徴があります。防犯カメラの設置や照明の設置など、空き巣に狙われにくい防犯対策が必要です。
ポイント4 ポストや表札の設置場所
画像引用元:株式会社ティーユープランニング
敷地の奥にポストや表札の設置した場合、配達業者が奥まで入ってくることになります。道路に面した部分にポストがあれば、奥に進むのは基本的に住人だけですが、奥にポストがあると配達業者だけでなく、不審者も入ってきやすくなります。防犯面としても道路に面した位置に設置することをおすすめです。竿部分の幅次第では、駐車スペースの問題で設置できないことがあります。土地を購入するときに注意が必要です。
旗竿地の外構デザイン
旗竿地は特殊な形をしているので同じようなデザインになりやすいと言われています。そこで今回は旗竿地の外構デザインの一例を紹介します。
施工例1 ナチュラルテイストなデザイン
画像引用元:癒樹工房
竿部分の幅が広い場合、カーポートを設置することができます。カーポートを縦に連結させることで、雨の日は傘をささずに移動ができ、利便性が高まります。また、旗部分が広ければ、旗竿地でもお庭スペースを確保することができます。
施工例2 高級感のあるクローズド外構
画像引用元:D’s Garden
こちらは広い旗竿地の施工例です。アプローチには、600角の大判な自然石、右側の門塀はピンクがかった大理石が貼ってあり、高級感のある外構となっています。駐車スペースは、竿部分ではなく、建物の下に設けており、広い土地ならではの駐車場になっています。
施工例3 緑が映えるファサードデザイン
画像引用元:外部空間デザイン・グラン株式会社
シンプルかつスタイリッシュな旗竿地のファサードデザインです。奥に視線をもっていくため、建物近くでデザインをされたとのこと。旗竿地の特性を活かしたデザインになっています。周りがモノクロな印象なので、植栽の緑が映える素敵なデザインです。
まとめ
旗竿地は形が特殊なので、どうしても車庫やアプローチの場所の取り方が限られてしまいます。ただ、広さやデザイン次第では違った雰囲気を出すことができ、今回紹介した施工例もそれぞれ違った雰囲気が出ています。他にも旗竿地の施工はガーデンプラットに掲載されています。気になる方は是非チェックしてみてください。
ライター:Naaya